共に年を重ねる ―― 傷も、艶も、使い手と共に ―― 2025.10.23 BLOG 年月を経て、かつて仕立てた鞄が工房に戻ってくることがある。 角はすり減り、革は柔らかく馴染み、手に吸いつくような艶を帯びている。 その姿を見るたび、私は思う。 「この鞄も、よく働いたな」と。 革は使うほどに応える素材だ。 手の油を吸い、日差しを浴び、雨にも打たれながら、少しずつその人の色に染まっていく。 傷も汚れも... 詳しくはこちら
革と出会う ―― 一本の糸から始まる物語 ―― 2025.10.22 BLOG 革という素材に、同じものは二つとない。 傷やシワも、その革が生きてきた証だ。 職人が革を広げるとき、まず感じるのはその“息づかい”。 手の感覚で張りや油分を確かめながら、「どう仕立てたいか」よりも「どう生かしたいか」を考える。 一本の糸を通し、針を進めるうちに、ただの素材が命を帯びていく。 工房に響くミシンの音、革の... 詳しくはこちら
季節の変わり目はバッグも衣替え 2025.10.16 BLOG 衣替えの季節になると、洋服を入れ替えるだけで気分が変わります。実はバッグも同じ。夏に活躍した軽やかなものをしまい、秋冬には革のしっとりとした質感や深い色合いのバッグを取り出すと、不思議と装い全体が落ち着きます。 このタイミングは、お手入れにもぴったり。布で拭いたりクリームを塗ったりすると、バッグがまた来年も気持ちよく... 詳しくはこちら
✨職人の止まった手、動く心 ③✨ 2025.09.29 BLOG 止まることで見えてくるもの 移動や待ち時間に考えるのは、技術や形のことだけではありません。 「このバッグを手にされた方の日常が、少しでも心地よくなるだろうか」 「工房はこれから、どんな役割を果たせるだろうか」 そんなことにも思いを巡らせます。 職人にとって、手を動かす時間が大切なのはもちろんですが、 手を止めることで... 詳しくはこちら
✨職人の止まった手、動く心 ②✨ 2025.09.28 BLOG 待ち時間は技を磨く思考の場 商談の前やイベント準備の合間、どうしても「待ち時間」というものがあります。 手を動かすことはできません。けれど、頭の中では作業が進んでいます。 「昨日の縫い目、もう少し糸を変えた方がいいかもしれない」 「革の厚みを少し抑えれば、軽やかに仕上がるのではないか」 細かな改善や工夫のイメージを、... 詳しくはこちら
✨職人の止まった手、動く心 ①✨ 2025.09.27 BLOG 移動時間は過去と未来をつなぐ バッグ職人にとって、移動の時間はただの移動ではありません。 電車や車に揺られながら、これまでお客様にお届けしたバッグのことを思い返します。 「この形を選ばれたのは、あの方らしいな」 「お渡しした時に、とても嬉しそうな表情をされていた」 そんな記憶が浮かんでは消え、気づけば未来のことへ。 ... 詳しくはこちら
まもなく終了‼ \\伊勢丹立川店 ポップアップイベントのお知らせ📢// 2025.09.22 NEWS ✨伊勢丹立川店2階✨大関鞄工房のポップアップイベントも、いよいよ残すところあと2日となりました。最終日の午後には職人も店頭に立ち、直接お話ししながらご案内いたします。この機会にぜひお立ち寄りくださいませ♪ 詳細▽場所∶伊勢丹立川店 婦人雑貨 2階日付∶9月10日(水)〜9月23日(火)... 詳しくはこちら
鞄が連れていく、あなただけの旅 2025.09.12 BLOG 旅行の計画を立てるとき、バッグ選びは旅の気分を大きく左右します。大関鞄工房がつくる鞄は、見た目の美しさと使いやすさを兼ね備え、日常から少し抜け出すきっかけを与えてくれます。 週末の小旅行でも、長期の冒険でも、このバッグがあれば安心。持ち主と一緒に旅を重ね、時間とともに味わいを増す「旅する鞄」をぜひ体感してください。 ... 詳しくはこちら
\\伊勢丹立川店 ポップアップイベントのお知らせ📢// 2025.09.04 NEWS \\大関鞄工房ポップアップイベントのお知らせ📢// 9月10日(水)〜9月23日(火)まで伊勢丹立川店様にてポップアップイベントを開催いたします!ぜひこの機会にお立ち寄りくださいませ✨お待ちしております🙇 詳細▽場所∶伊勢丹立川店 婦人雑貨 2階日付∶9月10日(水)〜9... 詳しくはこちら
秋に向けた新作づくり 2025.09.03 BLOG 夏の名残を感じつつも、少しずつ空気が澄んで秋の気配が漂ってきました。 鞄づくりの現場では、この季節ならではの素材選びや色合わせが始まります。 秋は「深み」を表現できる季節です。 落ち着いたブラウン、柔らかなベージュ、そして差し色になるワインレッドやマスタード。革の質感も、夏よりしっとりとしたものを選びたくなります。 ... 詳しくはこちら
夏休みのインスピレーション 2025.09.02 BLOG 夏休みの時間は、普段見落としている小さな気づきを運んでくれます。 海や山の景色、街角のショーウィンドウ、家族との会話――そのどれもが新しい鞄づくりの種になっていきます。 たとえば、夏の夕暮れに見た空の色。 オレンジから紫に移り変わるグラデーションは、そのまま革の色合わせのヒントになります。 また、旅先で見かけた軽やか... 詳しくはこちら
一生物のお宝バッグ⑤ 2025.08.05 BLOG 「このバッグが、わたしの物語になる。」バッグは、ただの道具ではありません。持ち主とともに歩き、その人の人生を映し出す“語り手”です。旅行先の風景、初めての職場、子どもとのお出かけ、ちょっとした冒険や失敗も——全部、このバッグがそばにいました。時が経つほど、バッグはその人だけの色になり、形になり、重みになります。だから... 詳しくはこちら