「作る」と「創る」──手の中で生まれるものたち⑥ 2025.04.24 BLOG 未来へ──手から、心へ これから先、自分がどれだけのものを「作り」、どれだけのものを「創って」いけるのか──正直なところ、そのすべてがはっきりと見えているわけではありません。けれど、ただひとつ言えるのは、この“手”が動くかぎり、私はまだ「伝えられる」と信じていること。それは、ものづくりの技術だけではありません。革... 詳しくはこちら
「作る」と「創る」──手の中で生まれるものたち⑤ 2025.04.23 BLOG 「作る」と「創る」のあいだ 長く職人を続けてきて、ひとつ実感することがあります。「作る」と「創る」は、まったく別のものに見えて、実はつながっているということ。「作る」技術があるからこそ、「創る」ことができる。「創る」発想があるから、「作る」時間に意味が生まれる。私たち職人は、いつもこのふたつの間に立っています。日... 詳しくはこちら
「作る」と「創る」──手の中で生まれるものたち④ 2025.04.22 BLOG 「創る」ことで拓ける世界 「創る」ことは、世界の見方を変えてくれます。たとえば、何気ない日常の風景──駅で見かけた人の持ち物、カフェで目にした色の組み合わせ、子どもが描いた絵の中のかたち、何十年も前に誰かが使っていたバッグの金具。そういったものすべてが、ヒントになります。“こんな革の組み合わせ、面白いかも”“この... 詳しくはこちら
「作る」と「創る」──手の中で生まれるものたち③ 2025.04.21 BLOG 「作る」ことで守られるもの 「作る」ことは、ただ製品を生み出すための作業ではありません。それは、職人としてのリズムを保ち、暮らしを整えるための営みでもあります。作業台に立ち、手を動かし始めると、頭の中の雑音が少しずつ消えていく。毎朝使う道具たちは、黙ってそこにいて、手の中で語りかけてくるようです。革包丁の重み、針... 詳しくはこちら
「作る」と「創る」──手の中で生まれるものたち② 2025.04.20 BLOG 創る──ゼロから立ち上がる想い 「創る」ことに向き合い始めたのは、職人としてある程度の自信がついてからでした。それまでは、“決められたものを丁寧に作る”ことで精一杯だったのです。でも、あるとき気づいたのです。「この鞄、どんな人が使うんだろう?」「もし、自分が持つなら、どういう形がいいだろう?」誰かのライフスタイル... 詳しくはこちら
「作る」と「創る」──手の中で生まれるものたち① 2025.04.19 BLOG 作る──職人のはじまり 最初に教わったのは、「手を動かせば、覚える」ということ。先輩に言われるまま、糸を通し、革を裁ち、針を進める。最初は何も考えずに「ただ作る」ことだけを繰り返していました。でも、同じ工程を何十回、何百回と積み重ねていくうちに、手の感覚が微細な違いを覚え、革のクセを読むようになっていく。「作る」... 詳しくはこちら
道具と暮らし⑥ ― 「次の世代に伝えたいこと──“つくる”は、生きること」 2025.04.18 BLOG 気がつけば、職人として35年以上が経ちました。若い頃は、「道具は使いこなすもの」と思っていたけれど、今では「道具と一緒に年を重ねるもの」だと思っています。古びたミシン、傷だらけの革包丁、何度も研ぎ直したハンマー。それぞれが、黙って私の仕事を支えてくれました。そしてその姿を、今度は誰かに見せる番になったのだと感じていま... 詳しくはこちら
道具と暮らし⑤ ― 「受け継いだもの──手の中にある、あの人の時間」 2025.04.17 BLOG 職人の世界では、「継ぐ」という言葉が特別な意味を持ちます。それは血縁に限ったことではなく、道具や技術、そして生き方そのものを、静かに次の世代へ渡していくという行為です。あの名人から、私は多くのものを受け継ぎました。一番古い革包丁、錆びかけたけどよく切れる金槌、そして使い込まれた道具箱。どれも派手さはないけれど、手に取... 詳しくはこちら
道具と暮らし④ ― 「言葉に残らなかった教え──背中で学んだこと」 2025.04.16 BLOG 名人と過ごしたあの時間の中で、教えられたことは数え切れません。でも、振り返ってみると、名人が口にした言葉はそんなに多くなかったように思います。むしろ、「言葉にしなかったこと」の方が、ずっと深く心に残っているのです。たとえば、誰よりも早く工房に入り、誰よりも遅くまで残っていたこと。作業中、道具の置き方ひとつにも乱れがな... 詳しくはこちら
道具と暮らし③ ― 「名人との出会い──技よりも、大事なこと」 2025.04.15 BLOG まだ職人として駆け出しだった頃、忘れられない人に出会いました。その人は、私たちの業界では“名人”と呼ばれていた、年配の職人さん。華やかさはないけれど、作業場に立つその背中はどこか神々しくて、空気までピンと張りつめるようでした。はじめてその名人の作業を見たとき、衝撃を受けました。無駄のない動き。まるで一筆書きのように美... 詳しくはこちら
道具と暮らし② ― 「革包丁との35年──刃の先にあるもの」 2025.04.14 BLOG 革包丁を初めて手にしたのは、20代の頃。職人として歩き始めたばかりの私にとって、それは「道具」以上のものでした。まっすぐに伸びる刃、どこか冷たい金属の重み。初めは思うように使えず、革を傷つけたり、刃を欠かせてしまったこともありました。でも、手入れをして、角度を覚えて、無駄な力を抜いて、ようやく“切れる”ようになる。... 詳しくはこちら
道具と暮らし ① ― 革とともに生きる日々 ― 2025.04.13 BLOG 「使い込むほどに、道具は家族になる」鞄職人として35年、数えきれないほどの道具に囲まれて生きてきました。刃物、金槌、ミシン、ヘラ、糸切り、そして革包丁。どれも新品の頃はただの「道具」でしたが、長年使い続けるうちに、まるで「仲間」や「家族」のような存在になっていきます。革包丁の刃のクセ、ミシンの音のリズム、手に馴染むハ... 詳しくはこちら