国産ハンドメイドレザーバッグ |大関鞄工房 レザーバッグブランド大関鞄工房では「物の価値ではなく、そこに込められた職人や人の想いの価値を大切にしていきたい」という考えに基づき、メイドインジャパンにこだわり「バッグを持つ人に信頼と感動を与えたい、そんな商品を世の中に出せたら」という想いで日々勉強中です。オーダーメイドや革製品の修理もぜひお気軽にご相談ください。

道具と暮らし⑤ ― 「受け継いだもの──手の中にある、あの人の時間」

道具と暮らし⑤ ― 「受け継いだもの──手の中にある、あの人の時間」

職人の世界では、「継ぐ」という言葉が特別な意味を持ちます。それは血縁に限ったことではなく、道具や技術、そして生き方そのものを、静かに次の世代へ渡していくという行為です。あの名人から、私は多くのものを受け継ぎました。一番古い革包丁、錆びかけたけどよく切れる金槌、そして使い込まれた道具箱。どれも派手さはないけれど、手に取...

道具と暮らし④ ― 「言葉に残らなかった教え──背中で学んだこと」

道具と暮らし④ ― 「言葉に残らなかった教え──背中で学んだこと」

名人と過ごしたあの時間の中で、教えられたことは数え切れません。でも、振り返ってみると、名人が口にした言葉はそんなに多くなかったように思います。むしろ、「言葉にしなかったこと」の方が、ずっと深く心に残っているのです。たとえば、誰よりも早く工房に入り、誰よりも遅くまで残っていたこと。作業中、道具の置き方ひとつにも乱れがな...

道具と暮らし③ ― 「名人との出会い──技よりも、大事なこと」

道具と暮らし③ ― 「名人との出会い──技よりも、大事なこと」

まだ職人として駆け出しだった頃、忘れられない人に出会いました。その人は、私たちの業界では“名人”と呼ばれていた、年配の職人さん。華やかさはないけれど、作業場に立つその背中はどこか神々しくて、空気までピンと張りつめるようでした。はじめてその名人の作業を見たとき、衝撃を受けました。無駄のない動き。まるで一筆書きのように美...

道具と暮らし② ― 「革包丁との35年──刃の先にあるもの」

道具と暮らし② ― 「革包丁との35年──刃の先にあるもの」

革包丁を初めて手にしたのは、20代の頃。職人として歩き始めたばかりの私にとって、それは「道具」以上のものでした。まっすぐに伸びる刃、どこか冷たい金属の重み。初めは思うように使えず、革を傷つけたり、刃を欠かせてしまったこともありました。でも、手入れをして、角度を覚えて、無駄な力を抜いて、ようやく“切れる”ようになる。...

道具と暮らし ① ― 革とともに生きる日々 ―

道具と暮らし ① ― 革とともに生きる日々 ―

「使い込むほどに、道具は家族になる」鞄職人として35年、数えきれないほどの道具に囲まれて生きてきました。刃物、金槌、ミシン、ヘラ、糸切り、そして革包丁。どれも新品の頃はただの「道具」でしたが、長年使い続けるうちに、まるで「仲間」や「家族」のような存在になっていきます。革包丁の刃のクセ、ミシンの音のリズム、手に馴染むハ...

「革と暮らす、ゆっくり時間」──スローライフと大関鞄工房の毎日

「革と暮らす、ゆっくり時間」──スローライフと大関鞄工房の毎日

両国の小さな工房で、今日もゆっくりと革の香りが広がります。大量生産の時代に逆らうように、一つひとつのバッグを手作業で仕上げる。そんな毎日は、まさにスローライフそのものです。朝、コーヒーを淹れながら革の具合を確かめ、静かにミシンの音を聞きながら集中する時間。昼には近くの公園で愛犬「みにちゃん」と一緒に散歩をして、午後の...

トイプードル“みにちゃん”と工房の日常 〜小さな家族と大きな時間〜

トイプードル“みにちゃん”と工房の日常 〜小さな家族と大きな時間〜

静かな朝、工房のシャッターを開けると、誰よりも先に中へ駆け込んでいくのが、うちのトイプードル“みにちゃん”です。   9年前に家族として迎えたときは、手のひらにすっぽりおさまるほど小さな子犬でした。 今ではすっかり大人になり、毎日工房に通う立派な“看板犬”……とは言えません。 お客さまが来ると、誰よりも早く気がついて...

「1つのことを極める」という生き方── 大関鞄工房のものづくりに込めた想い

「1つのことを極める」という生き方── 大関鞄工房のものづくりに込めた想い

こんにちは、大関鞄工房です。 私たちは東京都墨田区・両国の地で、革の鞄を手づくりしている小さな工房です。昭和38年の創業。現在は自社ブランド「スクィーズ」として、店舗販売やワークショップも展開しています。 今回は、私たちが大切にしている「1つのことを極める」という考え方について、お話ししたいと思います。   ■ 経...

忙殺か、没頭か そして、誰のために

忙殺か、没頭か そして、誰のために

「気づいたら、もうこんな時間か…。」 そんなふうに、時計を見上げる毎日が続いている。バッグ作りという仕事に35年も向き合ってきたけれど、最近、ふと思うことがある。   これは“忙殺”なのか?それとも“没頭”なのか?   “忙殺”という言葉には、どこかネガティブな響きがある。やるべきことに追われて、自分の時間も心も奪わ...

偶然の出会いが生み出す、一生モノの革

偶然の出会いが生み出す、一生モノの革

革職人をやっていると、時々「これは運命だ」と思えるような出会いがある。 それは人との出会いだったり、革との出会いだったり、思いもよらない偶然が重なって生まれるもの。 今日は、そんな「偶然の出会い」から生まれた一つの物語をお話ししようと思います。     あの日、工房に訪れた一人の男性 数年前のある日、工房の扉が静か...

エキゾチックレザーの魅力 – 量産品にはない、本物の個性

エキゾチックレザーの魅力 – 量産品にはない、本物の個性

革製品といえば、牛革や馬革が一般的ですが、エキゾチックレザー という特別な革の世界があります。 ワニ革(クロコダイル)、オーストリッチ(ダチョウ)、リザード(トカゲ)、エレファント(象)… それぞれが独自の質感と風格を持ち、一つとして同じものが存在しない。   今回は、この「エキゾチックレザー」の魅力についてお話しし...

革から革に鞣(なめ)される – 命をつなぐものづくり

革から革に鞣(なめ)される – 命をつなぐものづくり

革製品に携わる職人として、私は日々「革」という素材と向き合っています。 牛や馬、鹿、羊など、さまざまな動物の皮が「鞣し(なめし)」という工程を経て、使いやすい「革」へと生まれ変わる。 この過程を知るたびに、「革は命のめぐり」 だと実感します。   革の命は、次の革へと受け継がれる 使い込むほどに味わいを増すのが、本...

特集

国産ハンドメイドレザーバッグ |大関鞄工房 レザーバッグブランド大関鞄工房では「物の価値ではなく、そこに込められた職人や人の想いの価値を大切にしていきたい」という考えに基づき、メイドインジャパンにこだわり「バッグを持つ人に信頼と感動を与えたい、そんな商品を世の中に出せたら」という想いで日々勉強中です。オーダーメイドや革製品の修理もぜひお気軽にご相談ください。

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