なぜ“シルバー×パールピンク”を選んだか ⑤
色に託した“贈る気持ち”と工房のまなざし今回の「シルバー×パールピンク」の財布には、実は“誰かのために贈る”という場面も強く意識して作りました。財布というのは、自分用にも大切ですが、節目やお祝いなど...
なぜ“シルバー×パールピンク”を選んだか ④
色のバランスが生み出す“使う人の自由”「シルバー」と「パールピンク」。一見すると正反対のようなこの2色ですが、並べてみると、不思議と自然に調和してくれました。無彩色に近いシルバーは、どんな色ともぶつ...
なぜ“シルバー×パールピンク”を選んだか ③
パールピンクが持つ“やさしさ”と“希望”「パールピンク」と聞くと、かわいらしく甘い色を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、私たちが選んだのは、大人が手に取ってもしっくりくる、控えめで奥行きのあ...
なぜ“シルバー×パールピンク”を選んだか ②
シルバーの革には、派手すぎず、でも確かな存在感があります。静かで上品。どんな装いにも自然になじみ、ふとした瞬間に光の表情が変わる——そんな「静かな強さ」を持った色です。今回の財布では、“寄り添うよう...
なぜ“シルバー×パールピンク”を選んだか ①
ある日、革の見本帳をめくっていたとき、目に留まったのが「静かな輝き」のシルバーと、「やさしく強い光」を持つパールピンク。派手さはないけれど、控えめに存在感を放つこの2色に、なぜか心が惹かれました。ま...
未来を縫う——若き職人たちとともに
「この仕事、面白いです」ある日、工房に入ったばかりの若い職人がそう言いました。彼の目の前には、縫い目がガタガタになった初めての作品。でもそこには、不器用ななかにも真剣な“探究”の跡が、確かにありまし...
壊れた鞄は語る——修理から学ぶこと
ある日、一本の電話が鳴ります。「10年前に買った鞄の持ち手が、少し傷んできて…修理、できますか?」こうして戻ってくる鞄たちは、私たちにとって、もうひとつの“先生”です。仕立てたときには気づかなかった...
ミリ単位の美学——妥協なき仕立ての現場から
ミシンの音が響く工房の奥。トントン、と小さな金槌で叩く音。静かだけれど、集中の熱が満ちた空間があります。「もう少し右、0.5ミリ」「この幅、目で合わせられるか?」私たちの仕事は、見た目だけでなく“精...
革と語る——素材と向き合うということ
一日の始まり。まず私たちが向き合うのは、今日使う一枚の革です。広げた瞬間に伝わってくる、温度、質感、色合い、そして“表情”。革は天然素材です。同じものは一つとしてなく、季節や育った環境によって個性が...
始まりの道具箱——受け継がれた技術の原点
工房の片隅に、ひとつの古い木箱があります。針、革包丁、金尺、目打ち、糸切り鋏…。どれも使い込まれ、道具というより、まるで職人の手の記憶を宿しているようです。この道具箱は、初代が工房を立ち上げたときか...
革と暮らすという、選択
たとえば、毎日使っているバッグの持ち手に、少しだけ深まった色の跡。あるいは財布の角に浮かび上がってきた、使い手だけの艶。そういう小さな変化が、私たちはたまらなく好きです。新品のときよりも、日々の暮ら...