道具と暮らし⑤ ― 「受け継いだもの──手の中にある、あの人の時間」
職人の世界では、「継ぐ」という言葉が特別な意味を持ちます。
それは血縁に限ったことではなく、道具や技術、そして生き方そのものを、静かに次の世代へ渡していくという行為です。
あの名人から、私は多くのものを受け継ぎました。
一番古い革包丁、錆びかけたけどよく切れる金槌、そして使い込まれた道具箱。
どれも派手さはないけれど、手に取ると不思議と背筋が伸びる。
「これを粗末にしてはいけない」と、自然と思えるのです。
でも、本当に受け継いだものは、「道具の向こうにある時間」かもしれません。
毎日、同じ手順で始まる作業。
使う前に一度、革をそっと撫でる仕草。
縫い終えたあとに、手を止めて作品をしばらく眺める静かな時間。
そういう“目に見えない習慣”が、今の自分の仕事の骨になっている気がします。
名人が遺してくれたものは、「技術」ではなく、「姿勢」だったのかもしれません。
それは教科書にも、YouTubeにも載っていない。
でも間違いなく、今の大関鞄工房の中に、息づいています。
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道具とともに受け継いだのは、手の動き、時間の使い方、そしてモノづくりへの敬意。
それは今も、ひとつひとつの鞄に、そっと刻まれています。
国産ハンドメイドレザーバッグ | Squeeze - スクィーズ
レザーバッグブランドSqueezeでは「物の価値ではなく、そこに込められた職人や人の想いの価値を大切にしていきたい」という考えに基づき、
メイドインジャパンにこだわり「バッグを持つ人に信頼と感動を与えたい、そんな商品を世の中に出せたら」という想いで日々勉強中です。
オーダーメイドや革製品の修理もぜひお気軽にご相談ください。
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