「1つのことを極める」という生き方── 大関鞄工房のものづくりに込めた想い
こんにちは、大関鞄工房です。
私たちは東京都墨田区・両国の地で、革の鞄を手づくりしている小さな工房です。昭和38年の創業。現在は自社ブランド「スクィーズ」として、店舗販売やワークショップも展開しています。
今回は、私たちが大切にしている「1つのことを極める」という考え方について、お話ししたいと思います。
■ 経験は、一朝一夕では育たない
35年以上、毎日革に触れてきました。
ミシンの音、革のにおい、手の感覚――最初はうまくいかないことだらけでした。でも続けていると、少しずつ「革と会話ができる」ようになってきます。
同じ牛革でも、厚み・しなり・表情が違い、季節によっても反応は微妙に変わります。
縫うスピード、糸のテンション、仕上げ方――小さな積み重ねが、最終的な「心地よさ」につながるのです。
■ 極めるとは、見えない部分を丁寧に仕上げること
私たちが大切にしているのは、見えないところほど手を抜かないという姿勢です。
コバの処理、裏地の貼り方、芯材の選定…これらは使う方には気づかれないかもしれません。でも、だからこそ丁寧に仕上げる。その積み重ねが、結果的に“長く使える鞄”として現れてきます。
■ 続けてきたからこそ出会えたご縁
長く続けていると、素敵なご縁にも恵まれます。
店舗に足を運んでくださるお客様、親子で参加してくれるワークショップの参加者、ご近所の方々…。
ワークショップでは、子どもたちが「これ、本物の革なの?動物だったの?」と興味津々で聞いてくれます。自分の手で作った鞄を持って笑う姿を見るたび、「続けてきてよかった」と心から思います。
■ 極めるには、「信じる力」が必要
正直、順風満帆だったわけではありません。
革がうまく扱えない日もあれば、思うような仕上がりにならないこともあります。
でも、「これを極めたい」と信じることで、どんな失敗も学びになります。時間はかかっても、自分にしか出せない味わいが、いつか形になると信じています。
■ 最後に
「特別なことをしているわけじゃないんですね」と言われたことがあります。
確かに、派手さはないかもしれません。でも、私たちは“毎日同じことを丁寧に繰り返す”ことの中に、本当の価値があると信じています。
これからも、大関鞄工房は「1つのことを極める」姿勢を大切に、真面目に、誠実に。
革の温もりが、使う人の暮らしにそっと寄り添えるような鞄づくりを続けてまいります。
国産ハンドメイドレザーバッグ | Squeeze - スクィーズ
レザーバッグブランドSqueezeでは「物の価値ではなく、そこに込められた職人や人の想いの価値を大切にしていきたい」という考えに基づき、
メイドインジャパンにこだわり「バッグを持つ人に信頼と感動を与えたい、そんな商品を世の中に出せたら」という想いで日々勉強中です。
オーダーメイドや革製品の修理もぜひお気軽にご相談ください。
屋号 | 株式会社大関鞄工房 |
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住所 |
〒130-0021 東京都墨田区緑2-13-5 |
電話番号 | 03-5669-1408 |
営業時間 |
10:00~18:00 定休日:日、祭日 |
代表者名 | 大関 敏幸 (オオゼキ トシユキ) |
info@squeeze.ne.jp |