道具と暮らし② ― 「革包丁との35年──刃の先にあるもの」
革包丁を初めて手にしたのは、20代の頃。
職人として歩き始めたばかりの私にとって、それは「道具」以上のものでした。
まっすぐに伸びる刃、どこか冷たい金属の重み。
初めは思うように使えず、革を傷つけたり、刃を欠かせてしまったこともありました。
でも、手入れをして、角度を覚えて、無駄な力を抜いて、ようやく“切れる”ようになる。
35年かけて、この一本の革包丁と向き合ってきました。
今では、まるで身体の一部のように自然に手が動きます。
この包丁は、研げば研ぐほど変化していきます。
角が丸くなり、刃渡りも短くなっていく。
でも、その変化が“味”になる。まるで人間みたいです。
同じように、私たちが作るバッグも、持つ人の手によって変わっていきます。
革は、使うほどに表情を深め、柔らかくなっていく。
革包丁と過ごしてきたこの35年が、今のモノづくりに確かに生きています。
国産ハンドメイドレザーバッグ | Squeeze - スクィーズ
レザーバッグブランドSqueezeでは「物の価値ではなく、そこに込められた職人や人の想いの価値を大切にしていきたい」という考えに基づき、
メイドインジャパンにこだわり「バッグを持つ人に信頼と感動を与えたい、そんな商品を世の中に出せたら」という想いで日々勉強中です。
オーダーメイドや革製品の修理もぜひお気軽にご相談ください。
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