忙殺か、没頭か そして、誰のために
「気づいたら、もうこんな時間か…。」
そんなふうに、時計を見上げる毎日が続いている。バッグ作りという仕事に35年も向き合ってきたけれど、最近、ふと思うことがある。
これは“忙殺”なのか?それとも“没頭”なのか?
“忙殺”という言葉には、どこかネガティブな響きがある。やるべきことに追われて、自分の時間も心も奪われてしまうような感覚。一方、“没頭”はどうだろう。余計なことを考えず、ただ目の前の仕事に集中し、気づけば心が満たされている状態。
不思議なもので、どちらも「時間を忘れる」という共通点がある。でも、その中身はまったく違う。
そして、もうひとつ大事なのは——
誰のために時間を忘れているのか。
自分のため? 家族のため?
それとも、このバッグを手に取ってくれる誰かのため?
作業台に向かっていると、目の前の革の向こうに、誰かの顔が浮かぶことがある。
「あの人、喜んでくれるかな」
そんな想像がふと湧くとき、たしかに“没頭”している。心がつながっている。
今日の自分は、忙殺だったか、没頭だったか。
疲れていても、「また明日もやろう」と思えるのなら、それはきっと“誰かのために”時間を忘れていた証拠なんだろう。
忙しい毎日。でもその中に、たしかに「好き」と「想い」がある。
そう信じて、明日もまた革に向き合おう。
国産ハンドメイドレザーバッグ | Squeeze - スクィーズ
レザーバッグブランドSqueezeでは「物の価値ではなく、そこに込められた職人や人の想いの価値を大切にしていきたい」という考えに基づき、
メイドインジャパンにこだわり「バッグを持つ人に信頼と感動を与えたい、そんな商品を世の中に出せたら」という想いで日々勉強中です。
オーダーメイドや革製品の修理もぜひお気軽にご相談ください。
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