「革職人として技術を継承する意義」
職人の世界では、技術は「見て学べ」と言われることが多いですが、それだけでは本当に大切なものは伝わりません。35年この仕事を続けてきた中で、技術の継承の難しさ、そしてその意義を強く感じるようになりました。
◆ 技術は人の手の中にある
革の裁断、縫製、仕上げ——どれも機械では真似できない、職人ならではの「勘」や「感覚」が必要です。同じ道具を使っても、手に馴染ませるまでには時間がかかる。革の厚みや質感を見極めながら、最適な力加減で縫う。これらの技術は、言葉では伝えきれない部分が多く、実際に手を動かしながら身につけていくものです。
◆ 継承とは、単に技術を教えることではない
技術を伝えるだけでは、職人は育ちません。モノづくりの精神や、お客様に届けるまでの想いも含めて伝えなければ、本当の意味での「継承」にはならないのです。私自身、若い職人に技を教えるとき、まず「なぜこの仕事をするのか」を考えさせるようにしています。バッグはただの道具ではなく、人の生活に寄り添い、時には人生の一部になるもの。その重みを理解してこそ、本物の職人になれるのだと思います。
◆ 次の世代に残すべきもの
時代が変わり、ものづくりの形も変わっています。大量生産が主流になり、手仕事の価値が見えにくくなっている今だからこそ、「手で作る意味」を伝えていくことが重要です。私たちが積み上げてきた技術を次の世代に残し、未来の職人が誇りを持って仕事を続けられるようにすること——それが、今の私にできる最大の仕事かもしれません。
これからも、技術と想いをつなぎながら、「大関鞄工房」としてのモノづくりを続けていきます。
国産ハンドメイドレザーバッグ | Squeeze - スクィーズ
レザーバッグブランドSqueezeでは「物の価値ではなく、そこに込められた職人や人の想いの価値を大切にしていきたい」という考えに基づき、
メイドインジャパンにこだわり「バッグを持つ人に信頼と感動を与えたい、そんな商品を世の中に出せたら」という想いで日々勉強中です。
オーダーメイドや革製品の修理もぜひお気軽にご相談ください。
屋号 | 株式会社大関鞄工房 |
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